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石油を原料とする一般のプラスチックは、強度があり加工性もよいことから私たちの生活の中で欠かすことのできない素材となっていますが、日本環境とのかかわりを考えると土壌中で腐らないことや焼却処理時の発熱量、有害物排出量が大きいなどの環境問題を抱えています。このような環境問題を解決するために開発されたのがバイオプラスチックです。土に埋めると自然界の微生物によって完全分解され、燃やしても有害物排出量が小さいため環境保全の観点から世界的に注目されています.そして、自然に分解できるという特徴を有している故に、生分解性プラスチックとも呼ばれている。
生分解性プラスチックの原料はデンプン、バガス、トウモロコシなどのバイオマス、その製造は石油を消耗することはなく、使用中は一般のプラスチックと同程度の機能を保ちながら、使用後は土中、水中などの自然界に存在する微生物の働きによって元の植物原料に完全分解される、分解された物質は次の植物を育てるための養分になるから、堆肥として再利用も可能というわけです。焼却した場合も、塩化水素やダイオキシン等の有害物質が放出されることもありません.このように従来のプラスチックが日本環境にもたらした負荷(化石資源の枯渇、大気汚染問題の深刻、廃棄物処理場の不足)を著しく軽減できる素材です。
生分解性プラスチックのメリット
1、製造に石油を消耗することはない
化石資源の枯渇問題の解決に繋ぐ
2、地中に埋め立て廃棄が可能、随意に土に捨てても完全に分解されます
自然界の微生物によって元の植物原料に分解され、自然に還ります。
3、焼却しても汚染は少ない
焼却しても有害物の放出は少ない
4、有機肥料としての再利用、つまり堆肥は可能です。
地中で元の天然原料に戻った物質は植物に養分を提供することができます。
5、普通のプラスチックと区別なく製造、使用可能
メーカーや消費者に不便をもたらすことはない。
6、先進性をアピール可能
環境に配慮している企業として、イメージアップが図れます
7、熱転伝導性が弱い
熱い水や油などを入れると使用者の手に伝わる熱が軽減する。
8、食品包装資材としての安全性
食べるものを乗せるんだから、化学物質のないバイオマス材質は安全です。